演題 「ことばの使用と話し手の視点 ― 視点表現の不思議な特性」
講 師 放送大学 北海道学習センター 所長 山田 義裕 氏
講 師 放送大学 北海道学習センター 所長 山田 義裕 氏

【概 要】 私たちがことばを用いる時、同じものには同じことば(表現)を用いるのが普通です。
例えば、黒板を指してそれが何かと聞かれれば誰もが「黒板」と答えるでしょうし、キリンを指してあの動物はなにと聞かれればだれもが「キリン」と答えます。同じものは同じことばで表現することが、ことばを用いるときの一番基本となる約束事です。
ところが、同じものを指しているのに話す人の立場により使われる表現が全く異なる場合があります。典型的なケースは、ものや場所を直接指す場合(これ・それ・ここ・そこ)です。ある本が自分のすぐ手元にある場合、私はそれを「この本」と言いますが、私の話し相手は同じ本を指して「この本」とは言わず「その本」と言うでしょう。同じ本でも自分と相手では、立場によって呼び方が違うのです。
言語学では、このようなことばの使い方を「視点現象」と呼び、そこで使用される視点表現についての研究がこれまで多くの言語で行われてきました。この講演では、日本語と英語の視点表現を比較しながら、その興味深い特性について主に往来の動詞や授受動詞、指示語を例に考えます。
日時 | 2025年5月24日(土) 受付13:30 開始14:00-14:50 |
会場 | 放送大学北海道学習センター 6F 会議室 札幌市北区北17条西8丁目 北海道大学情報教育館内 (地下鉄北18条駅から徒歩10分~15分) |
主催 | 放送大学北海道同窓会実行委員会 共 催:放送大学北海道学習センター |
参加費 | 無料 |
当日 | 15:00 定期総会開催会場:放送大学北海道学習センター 6F 会議室 17:30 懇親会:居酒屋「目利きの銀次札幌北口駅前店」会費3,500円 (札幌市北区北7条西4丁目1−2KDX 札幌ビル 地下1階) |